クリスの映画を観てきた

せっかくの映画祭で上映されるという機会ですから、

 『あの場所で君を待ってる(有一个地方只有我們知道)』観てきました!

 

大陸での評判はあんまり??
と、チラっと目にしましたが、
 
割とおもしろかったよ~!!
 
恋愛ものにありがちな鬱陶しいやつが出てこないのがいいw
 
 
さわやかなポスターだったもので、少女漫画的な、ただただクリスがイケメン然として美女と絡んでライバルとかちょっとめんどくさい女とか出てくるコラブメ映画なのかなーと思ったら全然違いました!反省。
 
まずクリス(ズーヤン)の設定から少女漫画とはほど遠く。
 
チェロ奏者のお坊ちゃんなんだけど、
父親が若い女と浮気して帰ってこなくなって母親が鬱病
19歳のときに荒れて彼女孕ませカトリックの彼女は出産トンズラ、
子供を引き取り躁鬱の母親と娘と共にプラハで暮らしているところに、
婚約者に逃げられたワケありの三十路女が中国からやってきて運命の出会い、
 
 
これは、
 
女難の相が出てるとしか言いようがない。
 
 
 
本来なら笑えないww
 
でもコメディタッチで描かれているので重たい雰囲気はまったくなく。
ていうかコメディだから。
 
 
人生に疲れて美しい街プラハに留学したアラサー独身ティエンが年下イケメンズーヤンに出会い、そのイケメンは実は奥さん無しのかわいい娘持ちという設定が、
あれです、『ホリデイ』のキャメロン・ディアスジュード・ロウね。
 
ズーヤンのあの犬属性もジュードの役柄と似ていて。
 
ホリデイのキャメロンとジュードの別れのシーン、ジュードが笑顔でキャメロンを送り出して、でも家を出たキャメロンがやっぱり戻ってきてドアを開けたら号泣しているジュードっていうジュード最高なシーン、
 
あの犬ジュードと今回のラストシーンのクリスちょっと被るww
 
おっとりして包容力があってちょっと煮え切らないw(好きなタイプ)
 
 
 
主人公のおばあちゃんの若かりし頃のお話と、現代がリンクする、そして陽気でコミカルな、若干ウディ・アレン的なパリやローマに来れば恋しちゃうよねのノリで、美しいプラハが恋をさせるみたいなノリでした。
 
だからなんでここで恋に落ちるの????ていうツッコミは野暮ですww
 
 (ティエンとズーヤンは確かに不思議だけどさw)
 
ティエンとズーヤンのお互いの友達までなぜかうまい具合にカップル成立してついには結婚w
みんなhappyネ〜(ノ´∀`)ノhappy
 
またオトンの浮気で自殺未遂して入院中のオカンに息子のズーヤンが、
母さんも新しい恋をしよう!って励ますくらいここでは恋があふれているwww
このシーンちょっと吹いたw
 
 
そして登場人物、みんなすげーいいやつ。
 
嫉妬ブスみたいなのがね、出てこないんです。
 
 
なんか、プラハに来ればみんなこんなおおらかになるの?!
 
ていうくらいw
 
素直でかわいくて。
 
淡々と。
 
この空気感ってこの監督独特のものなんですかね。
 
わたしはすごく好き。
 
 
シュー・ジンレイがおばあちゃんの若かりし頃を演じています。今回は監督もやってるそうです。
 
めちゃ綺麗〜〜〜
小花柄の丸襟ボタンワンピースが似合う。
 
ほんと綺麗。(主役のワン・レイクンもすっぴんめっちゃ綺麗だったけど)
 
このおばあちゃん、未亡人のお医者さんと恋に落ちるんだけど、その奥さんが後に生存していたって知らせが入るんです。
 
その時涙ながらわたしも嬉しいとか(めっちゃ複雑だけど)先生に言うんですが、
 
それがもう美しいわ。
 
わたしと奥さんどっちが大事なのよヽ(`Д´)ノ
わたしを捨てるんでしょヽ(`Д´)ノ
 
なんてもっさいこと言うはずないけどね。
 
プラハだから。
 
全部、プラハだから、で締めていいような、
恋愛の美しいとこどり映画。しかも陽気で。
 
そしてクリスの八の字眉の困った顔は破壊的にかわいいし
際立つ手足の長さがねwww美しいわww
 
過去は戦時中で現在も家庭環境超複雑なよく考えたらヘビーな背景を陽気で透明感ある雰囲気で撮ってしまう軽やかさが好きです。
女流監督らしい繊細さと華やかさも同時に。
 
 
レイの『从天儿降』も女性監督(合作)でプロデューサーにチャン・ツィイーのこれまた子供が出てくるコメディなので観てみたいな~
日本公開難しそうだけど。
 
今中国の主流はSFアクションだけれど、女性観客の増加に伴い恋愛物の需要が伸びてきてるそうなので、ルハンもそのうち出るとか出ないとか。
  
ルハンの相手は年下がいいと思います!
ルハンなら高校生の学園恋愛ものでもイケそうや。
(ごめんなさいルハンさん)
 
 
 
最後に新人起用の恋愛映画をオールプラハロケで撮れてしまう大陸の財力に拍手~~
この映画はプラハでないと成り立たない^^
 
 
今後も彼らの映画に注目です~♪